チョコとビールのおいしいベルギーに住んでウン十年。
ガンバをかついで旅することの多い日々。

よく自信がないとか、自信を持つとか言う。

 

特に音楽家は、自信という文字に

しょっちゅう付き合っていると思う。

 

漢字を見ると、

自信とは、自分を信ずること。

だから、自信とは、何かができるようになって

増えるものではない。

なぜかと言うと、

いつでもできないことを発見できてしまうから、

そうすると増えたと思った自信は、

また減ってしまう。

 

自信とは、

他者ではなく、

自分を信ずることを

決断することだと思う。

 

決断するのには勇気が要る。

 

勇気を持つのは、

自分にしかできない。

 

勇気を持って決断すると、

腹が据わる。

 

腹は、生まれるまで

母体とへその緒でつながっていた、

エネルギーの源との入り口だ。

 

つまり、自信を持つと言うのは、

エネルギーの源につながっている

自分の存在を信じるということ。

 

そして、尽きないエネルギーが

自分に降り注いでいることを

畏れ、感謝すること。

 

 

 

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    何年か前に、フランスの田舎のお屋敷に泊まった。

    歌手たちはウィリアム・クリスティ氏の別荘に、

    ガンバ奏者3人は仲良く、近くに住む彼の古くからの友人宅へ。

     

    その御友人はだいぶ高齢の、柔らかな物腰のおばあちゃんだった。

    お屋敷は、門から玄関までが遠かった。

    リハーサルの後に到着すると、

    真っ暗で何も見えない道を進み、

    ようやく玄関の明かりが見えるという、

    なんとも不安な夜。

     

    その家でわたしたちは思った。

    年とったら、大きな家に住んじゃうと大変。

    なじみのお掃除の人も同じように年を取る。

    お客さんが来る部屋のシーツも床も、

    きれいにぴしっとしてあったが、

    いつもは閉めないカーテンや、

    もう何十年、いや200年ぐらい読まれていない本たちが、

    ほこりや、なんだかわからない黒っぽい虫と混じって

    なんともカビ臭く、そして怖い。

     

    こういう大きなお屋敷を、隅から隅までお掃除なんて、

    できないだろうな。

    昼間に着いて古い銀食器などでお茶飲むだけだったら

    フランスのお屋敷って素敵!で終わったろうに。

     

    おばけを信じないわたしの仲間ふたり、

    なぜか部屋のドアを閉められずに、

    開けっ放しで寝ている。

    というか、一睡もできない。

     

    わたしは、おばけを信じているので

    堂々と怖がり、

    友人の横のベットに引っ越した。

    日本の幽霊の話をしてあげたりして。

     

    怖くてトイレも行けない。

     

    夜中の3時にぎしぎしっと足音のような音。

    わたしの仲間は、あくまでそれは巨大な鳥かなにかの足音だと

    言い張る。

    じゃ、なんで怖いの?

     

    一睡もせずに3人で赤い目をして朝ご飯に行くと、

    台所にコウモリが飛んでいた。

     

    そんな恐がりの私なので、

    ありがたいことに、亡くなった友人などは

    現実ではなく夢に現れる。

     

    ベルギー人で早世してしまったガンバ奏者

    ソフィーちゃんのお葬式に行ったとき、

    ベルギーのフラマン人たちが口を揃えて

    ソフィーが亡くなる数日前に夢に現れた、と言っていた。

    フランス人たちとわたしは、じゃ、わたしたちのところにも

    現れてくれるね、と言っていたら、

    本当にその3日後に、私の夢にも、フランス人たちの夢にも現れた。

     

    わたしのは、ヘリコプターに乗り込む彼女を

    わたしとそのフランス人たちが送る、という夢。

    一人の友人の夢では、タクシーに乗り込んだそう。

    いずれにしても、みんなさよならが言えた。

     

    日本のガンバ奏者のてっちゃんも、

    亡くなった日の朝に

    時差のせいで、わたしは亡くなったと知らずにまだ寝ていたので、

    早速現れてくれた。

     

    晴れ晴れとした顔で、優しかった。

     

    他にも、訪れてくれた友人がいる。

    オットの同級生でもあった友人は、

    お葬式の数日後、

    わたしがロンドン、オットがポーランドにいた夜に、

    どちらにも来てくれた。

     

    牧師だったうちの父は、

    これから亡くなるという人に

    お葬式をお願いされるという夢を

    何度か見ている。

     

    そんな父の話もあり、友人が夢に現れると、

    何かメッセージがあるのかな?

    とその人のことを思う。

    もっとも、思うだけで、

    なんの霊感もないわたしだが。

     

    久々に亡くなった友人が夢に現れたので、

    いろいろな夢や、

    その人とのあれこれを思い出している。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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      わたしの義父母は、言葉にこだわりがある。

      最近気になるのは、テレビでよく

      「香り」を「匂い」

      の代わりに使うことだそう。

       

      匂いの中には香りでないものもあるのに、

      それまでも香りと言ってしまうのには

      確かに違和感がある。

       

      匂う、臭う、薫る、香る。

       

      「匂」という字を見ていると、

      わたしには犬の鼻先のように見えてしまう。

      くんくん嗅ぎ回る鼻先の形に。

       

      さて、私の名前の「かおり」は、

      新訳聖書のピリピ人への手紙に出て来る、

      「キリストのかおり」という一節から来ている。

       

      そのせいか、雰囲気とかイメージが先走る傾向があるので

      地に足をつけた人生を学び中。

       

       

      今はキリストの受難曲のシーズンで

      ガンバは

      キリストが十字架を背負ってゴルゴタを上ったり、

      十字架上で息を引き取る直前だったりを演奏するが、

      緊張して頭に血が上っていると、

      音が小さい。

      地にしっかり足をつけると、

      音がぐわーっと大きくなって、

      よく響く。

       

      大地からエネルギーをもらうんだそうだ。

       

      匂いだけではなく、

      実質の伴った存在になるには、

      まず地に足をつけること。

      頭で考えるのではなく、腹を決めること。

       

      大地からエネルギーをもらって、たくましく生きること。

       

       

       

       

       

       

       

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        わたしには

        レイプされた経験を持つ友人が

        何人もいる。

         

        この、何人も、というのに

        自分でも驚く。

         

        彼女たちの生きる行程を見ていると、

        ずっと戦いだ。

        自分は生きていてもいいんだ、

        という価値を

        自分に見出すために。

         

        犯された方が

        自分への愛を失ってしまう。

        人への信頼だけではなく、

        自分への信頼を失う。

         

        闇を見てしまった人が、

        闇を求めてしまう。

        光が欲しいのに、

        闇に向かう歯車を

        止めることができない。

         

        それでも本来の

        生き生きとした自分として

        生きるために、

        光に向かうために、

        必死に上を向く。

         

        わたしは悲しい。

         

        そんな闇を

        もっとたくさん抱えているであろう、

        その加害者のために。

         

        わたしは悲しい。

         

        そんな加害者を

        見て見ぬ振りをする人がいることが。

         

        わたしは希望を持つ。

         

        エゴを取り払った

        人間の本性を再発見したら、

        人は自分を信じ、

        自分を愛し、

         

        他者の尊厳に

        氣づくことに。

         

         

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          (今日は独り言)

           

          3月8日は女性の日。

           

          わたしが強烈に覚えている女性がいる。

          4才の時に聞いた巌本真理弦楽四重奏の

          その人、巌本真理。

          ヴァイオリニスト。

           

          記憶の中では、

          4歳児にとってはおばあさんだったが、

          今数えてみると、たったの40才。

           

          とにかく、かっこ良かった!

          ぼぉっとしていた幼年時代の

          私の目にも焼き付く、

          凛としたたたずまい。

           

          あんなおばあさんになりたい!

          と子ども心に思った。

           

          人はみな、

          女性性と男性性を持っているが、

          音楽家においては

          それがわかりやすい。

          柔らかい包容力を持つ男性、

          積極的なリーダーシップを持つ女性。

           

          今の世の中では、神性なる女性性の特徴である

          受容性、育む、つながり、調和、美、包括力

          などが大事な役割を果たして行くそうだ。

           

           

          傷ついた女性性と言うのは、

          感情のバランスが取れない、うわさ話、

          必要とされる必要がある、

          反射的、競争的、加害者的、被害者的など。

           

          これを知ってからは、

          うわさ話をしそうになると、

          あ、傷ついた女性性だ、と

          ブレーキがかかる。

           

          そして、今の世の中は

          傷ついた男性性に象徴されるそうだ。

           

          自信のなさ、加害者的、被害者的、

          競争的な、疲れ、迷い、支配的、

          暴力的、恐怖、などで表現され、

           

          逆に神性なる男性性は、

          自信のある、介護者、守り、

          情熱的、勇敢、尊敬すべき、創造的。

           

          これは、

          バーバラ・マークス・ハバード

          という人が使っている言葉だそう。

           

          あの時の巌本真理さんの年を

          とっくに越えているわたしは、

          あの時見たかっこよさとは違う

          「わたし」を彫り出し中だ。

           

          昔の仏像の彫物師が、

          すでに在る仏の姿を現すために

          石や木を取り払うかのごとく

          彫ったように。

           

          調和と勇敢さを持った

          「おばあさん」になるように。

           

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