チョコとビールのおいしいベルギーに住んでウン十年。
ガンバをかついで旅することの多い日々。

なぜか留学直前に

「一絃の琴」(宮尾登美子著)

を読んで感銘を受けた。

 

楽器を演奏する者は

自分の芸の精進にのみ励み、

孤高であっても良い、

というような部分に、

なるほどーと思ったものだ。

 

ベルギーに留学して少ししたら、

師匠に、

かおりは誰のために弾いているの?

と聞かれた。

わたしは当然、

自分のため、と答えた。

だって、孤高に精進するんだから。

 

師匠は?と聞き返したら、

お客さんのため、と答えた。

舞台で演劇を演じるようなものだ、と。

 

普通の人には

当たり前の答えだったかもしれないが、

わたしにとっては、

目から鱗のような答えだった。

 

自分が

孤高に努力する人間でありたい、

と思った若者だったのには、

非凡でもない生い立ちにせよ、

なにか人生の課題があったからだと思う。

 

そのせいか、

せっかく目から鱗だったその答えが、

頭から心や体に到達するのに、

随分と月日が経った。

 

精進しているうちに、

自分一人の世界にいることに

飽きた。

 

自分という枠の中にいるのは、

もういいんじゃない?と思った。

 

まったく、ひよこが殻を破るような

瞬間であったに違いない。

つついてくれる人もいて、

外の世界に出ました。

 

 

やっと人のために弾きたいな、

と思っています。

 

遅くに殻から出たので、

82才ぐらいまで

バリバリの現役らしい。

 

楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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    ベルギーでは

    曇り空の日が多い。

     

    アステリックスというマンガで

    アステリックスが一番怖いのは、

    空が落っこちて来ること。

     

     

    ベルギーの曇りの日の空は

    落っこちて来ると思われるほど

    雲が分厚くて

    氣が滅入る。

     

    そんな日に

    飛行機に乗って飛び立つと、

    雲を抜けた向こうに

    青空が広がっているのに

    びっくりする。

     

    あれ?

    雲の上は晴れなのか、

    と実感する。

     

    バッハの「フーガの技法」は

    雲の上の青空、

    そしてその先の宇宙に

    連れて行ってくれる

    大きな波のような曲だと思う。

     

    この音楽の波に乗っている自分は、

    青空の向こうに広がる宇宙につながっている、

    そんな氣がする。

     

    宇宙の中では小さい自分、

    小さいけど愛おしい自分、

    愛おしいのに自己嫌悪に陥る自分、

     

    その全部を

    宇宙の大きなエネルギーに

    ポーンと

    放ってくれるような、

    どの思いもみんな受け止めてくれるような、

     

    そんな氣にさせてくれる、

    宇宙からの贈り物の音楽だ。

     

     

     

     

     

    7月9日(日)14:30 開演

    会場:軽井沢コルネ

    長野県北佐久郡軽井沢町富ヶ丘 229

    筺0267−44−1230(大澤)

    karuizawa-cornet@abeam.ocn.ne.jp

     

     

    7月14日(金)19:00 開演

    会場:日本キリスト教団 広島流山教会・礼拝堂

    広島市中区上幟町8-30

    筺082-923-8332(猪原)、090-3375-3640(中野)

    peb00743@nifty.com

     

     

    7月15日(土)14:30 開演

    会場:カトリック福山教会

    福山市昭和町 7−26

     

    7月16日(日)15:00 開演

    会場:福山アライアンス教会

    福山市三吉町 1-8-5

    筺070-5304-6588

    jazztaishusha@gmail.com(ジャズ大衆舎)

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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      ガンバという楽器は

      弦が多いのと、フレットがあるのとで、

      響きが多い。

       

      その響きの多いガンバを何台も一緒に鳴らすと、

      耳には聞こえない倍音という波動が

      ものすごく増えるので

      ガンバコンソートという

      ガンバばかりのアンサンブルの

      そばにいると、

      響きによって体の波動が整えられる、

       

      と思う。

       

      実際、トレブルガンバを弾いている時、

      ひとりで旋律を弾くときより

      みんなで一緒に弾く方が、

      音がふくよかになる。

      響きが膨らむんだと思う。

       

       

      わたしが16世紀〜18世紀のガンバコンソートに惹かれるのは、

      その響きのふくよかさと同時に、

      あの時代の音楽を人々がどう捉えていたかに

      すごく感銘を受けるからだ。

       

      対位法 <Punctus contra Punctum(点に対する点)> は

      宇宙の天体の動きになぞらえて宇宙の真理を解き明かそうとしたもの。

      惑星は点であり、それぞれの惑星の関係は対位法となる。

      天体は宇宙の音楽として実際に音を出しながら廻っている

       

      この、天の音を地に降ろすという考え方が、

      わたしをこの時代の音楽の虜にさせている。

       

      楽譜の向こうに果てしない宇宙が広がっている気がする。

       

      Anon(作者不詳)という、ワタクシというものを残さなかった

      多くの作曲家が、ある時は幾何学的な、

      ある時はメランコリックな、

      いろいろな美しい音楽を残した。

       

      ちょっと聞くとわかりにくいメロディーや和声も、

      体になじませると、

      天の静かで大きな波動を感じるような気がする。

       

      そして、どのパートも主役の語り手であり、

      聞き手であるという、

      対話の音楽であることも、

      わたしには人生そのものに思え、

      この時代の人々の声に

      耳を傾けたくなる。

       

       

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      よく自信がないとか、自信を持つとか言う。

       

      特に音楽家は、自信という文字に

      しょっちゅう付き合っていると思う。

       

      漢字を見ると、

      自信とは、自分を信ずること。

      だから、自信とは、何かができるようになって

      増えるものではない。

      なぜかと言うと、

      いつでもできないことを発見できてしまうから、

      そうすると増えたと思った自信は、

      また減ってしまう。

       

      自信とは、

      他者ではなく、

      自分を信ずることを

      決断することだと思う。

       

      決断するのには勇気が要る。

       

      勇気を持つのは、

      自分にしかできない。

       

      勇気を持って決断すると、

      腹が据わる。

       

      腹は、生まれるまで

      母体とへその緒でつながっていた、

      エネルギーの源との入り口だ。

       

      つまり、自信を持つと言うのは、

      エネルギーの源につながっている

      自分の存在を信じるということ。

       

      そして、尽きないエネルギーが

      自分に降り注いでいることを

      畏れ、感謝すること。

       

       

       

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      何年か前に、フランスの田舎のお屋敷に泊まった。

      歌手たちはウィリアム・クリスティ氏の別荘に、

      ガンバ奏者3人は仲良く、近くに住む彼の古くからの友人宅へ。

       

      その御友人はだいぶ高齢の、柔らかな物腰のおばあちゃんだった。

      お屋敷は、門から玄関までが遠かった。

      リハーサルの後に到着すると、

      真っ暗で何も見えない道を進み、

      ようやく玄関の明かりが見えるという、

      なんとも不安な夜。

       

      その家でわたしたちは思った。

      年とったら、大きな家に住んじゃうと大変。

      なじみのお掃除の人も同じように年を取る。

      お客さんが来る部屋のシーツも床も、

      きれいにぴしっとしてあったが、

      いつもは閉めないカーテンや、

      もう何十年、いや200年ぐらい読まれていない本たちが、

      ほこりや、なんだかわからない黒っぽい虫と混じって

      なんともカビ臭く、そして怖い。

       

      こういう大きなお屋敷を、隅から隅までお掃除なんて、

      できないだろうな。

      昼間に着いて古い銀食器などでお茶飲むだけだったら

      フランスのお屋敷って素敵!で終わったろうに。

       

      おばけを信じないわたしの仲間ふたり、

      なぜか部屋のドアを閉められずに、

      開けっ放しで寝ている。

      というか、一睡もできない。

       

      わたしは、おばけを信じているので

      堂々と怖がり、

      友人の横のベットに引っ越した。

      日本の幽霊の話をしてあげたりして。

       

      怖くてトイレも行けない。

       

      夜中の3時にぎしぎしっと足音のような音。

      わたしの仲間は、あくまでそれは巨大な鳥かなにかの足音だと

      言い張る。

      じゃ、なんで怖いの?

       

      一睡もせずに3人で赤い目をして朝ご飯に行くと、

      台所にコウモリが飛んでいた。

       

      そんな恐がりの私なので、

      ありがたいことに、亡くなった友人などは

      現実ではなく夢に現れる。

       

      ベルギー人で早世してしまったガンバ奏者

      ソフィーちゃんのお葬式に行ったとき、

      ベルギーのフラマン人たちが口を揃えて

      ソフィーが亡くなる数日前に夢に現れた、と言っていた。

      フランス人たちとわたしは、じゃ、わたしたちのところにも

      現れてくれるね、と言っていたら、

      本当にその3日後に、私の夢にも、フランス人たちの夢にも現れた。

       

      わたしのは、ヘリコプターに乗り込む彼女を

      わたしとそのフランス人たちが送る、という夢。

      一人の友人の夢では、タクシーに乗り込んだそう。

      いずれにしても、みんなさよならが言えた。

       

      日本のガンバ奏者のてっちゃんも、

      亡くなった日の朝に

      時差のせいで、わたしは亡くなったと知らずにまだ寝ていたので、

      早速現れてくれた。

       

      晴れ晴れとした顔で、優しかった。

       

      他にも、訪れてくれた友人がいる。

      オットの同級生でもあった友人は、

      お葬式の数日後、

      わたしがロンドン、オットがポーランドにいた夜に、

      どちらにも来てくれた。

       

      牧師だったうちの父は、

      これから亡くなるという人に

      お葬式をお願いされるという夢を

      何度か見ている。

       

      そんな父の話もあり、友人が夢に現れると、

      何かメッセージがあるのかな?

      とその人のことを思う。

      もっとも、思うだけで、

      なんの霊感もないわたしだが。

       

      久々に亡くなった友人が夢に現れたので、

      いろいろな夢や、

      その人とのあれこれを思い出している。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

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