チョコとビールのおいしいベルギーに住んでウン十年。
ガンバをかついで旅することの多い日々。
I'm sorry, it's only in japanese...

仲良しのMienekeと一緒に

テレマンのCDを録音していました。

 

立っているとスラーっと背が高いけど、

座るとわたしと同じぐらいの高さになっちゃう、

足長さん。

 

気遣いの細やかな、しかしたくましい人です。

 

彼女とはいろんな共通点があります。

同じ年、同じ曜日に生まれ、同じ年にガンバの学生で、

同じ年に出産。

父親の職業も同じ。

 

辛いことがあると、こまめにメールをくれて

優しい!

 

彼女と話していると、

留学して、彼女のような友人ができて

本当によかったなあと思います。

 

ところで、若い世代のガンバ弾きたちが

「ガンバ弾きのお父さんはみんな変わってる(bizarre)」

という話をしていました。

 

曰く、子どもが4人生まれた後に、ホモであったことを告白して

出て行っちゃった父。

子どもができた途端に自信がなくて出て行っちゃった父2号。

変人で母におん出された父3号、などなど。

 

私の世代のガンバ弾きのお父さんのほとんどは、

医者か牧師。

牧師の子ども、多し!!!

 

そしたら若者達が、

「やっぱり変わってるね」と言いました。

 

みんなそんな屋根の下でファミリーなんだなあ。

 

 

 

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    新しいCDが出ました。

    旧友ジェローム・アンタイくん率いる

    Spes Nostra(わたしたちの希望)というグループで、

    CDのタイトルは

    「シェークスピアの時代の音楽、

    ウィリアム・バードとその先駆者達」です。

     

     

    このグループの仲間とずっと暖めてきた曲を

    やっと録音することができたのが去年の6月。

    そして今年9月に発売になりました。

     

    今回のCDでは、ジェロームとの長い付き合い、

    そして彼の才能、

    他の仲間たちの人柄、それぞれの確実な実力が統合され、

    私自身も今までにない心境で録音しました。

     

    一般的にコンソートというのは、

    アマチュアがそれぞれ得意なパートを弾いて楽しむ以外は、

    リーダーがソプラノパートを受け持って

    グループ全体を引っ張って行く演奏が普通です。

    ソプラノパートが一番人の耳に聞こえやすいからです。

     

    今まで、わたし自身も様々なグループに招かれて、

    リーダーとして引っ張る演奏をして来ました。

     

    その長いポリフォニー体験の道のりで、

    この様式が体に馴染んできた今思うことは、

    どのパートも主役であり、

    主役どうしの対話であるという、

    当たり前のことです。

     

    トレブルガンバという楽器は、

    他の声部が鳴っていないと存分には響かない楽器で、

    ヴァイオリンとは全然違います。

    そしてポリフォニーは、弾けば弾くほど、

    他の声部が別々に聞こえるようになります。

     

    そういうことがようやく体得されて来た時期に、

    アルトパートから曲全体を俯瞰する

    ジェロームと

    ソプラノパートを弾きながら

    他のパートを引き立てる心境になった

    わたしとの録音がありました。

     

    わたしたちの人生の符牒があったような、いい録音でした。

     

    演奏自体は、曲を録音する時間(朝か夜か、など)によって、

    思ったのとは違う出来になったものもありますが、

    わたしたちにとって、記念碑となるようなCDになりました。

     

    そして何より、このCDに収められている曲は

    ほとんどが無名の名曲です。

     

    ガンバコンソートは、聞く人より弾く人の楽しみであるのが

    古今東西の共通した事実ではありますが、

    よくよく聞いていると、似たような曲でも

    それぞれが違う響きを放っており、

    深い宇宙の懐に抱かれて行くようです。

     

    多くの人にこのシェークスピアの時代の音楽の美しさを

    知って頂けたらなと思います。

     

     

     

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      もうすぐ
      <エリザベス一世の時代のガンバコンソート>
      というCDが出ます。
       
      この企画者はブリュッセルの音楽院で一緒に学んだ
      Jérôme Hantaîくん。
      わたしは第一トレブル・ガンバを弾いています。
       
      このCDのリハーサル中に、二声目を受け持っている彼が
      ずーっとイン・ノミネばかりを弾いているので、
      (全音符ばっかりのパート)
      「時々交代しようか?」
      と言ってみたら、
      彼は、自分が長い音符を弾いていると、
      他のパートがよく聞こえると言って
      ずーっと長い音を弾き続けました。

       
      そうやって曲の構成を見極めようとする彼は、
      私の知っている音楽仲間の中でもなかなか出会わない、
      音楽家というよりは芸術家だと思います。
      自分自身の弾くことへの楽しみや執着より、
      曲の持つ美しさのみを追求したいという、
      ピュアな在り方をしていると思うからです。
      または、建築家とか指揮者のようだとも思います。
       
      彼のお父さんは有名な画家
      Simon Hantaï氏で、
      非常にストイックな芸術家でした。
      パリのポンピドーセンターにもシモン氏の絵があります。
      そんな血を受け継いでいるのかもしれません。


      とにかくJérômeくんの弾くイン・ノミネを聞いていると、
      インドのサンスクリット語の「あ」の発音が
      宇宙の最初のエネルギーを表す音として
      どの文字にも表されているように、
      彼の音も常にそこに流れていて
      曲を大きく支えているのを感じます。

       
      さて、このJérômeくんとアメリカのフランス文化センターの
      ディレクターに招かれ、
      一緒にワシントンに行った時のことです。
       
      このディレクターは大の日本びいき。
      ワシントンのカルチャーセンターに大きく飾ってある
      Simon Hantaïの絵にも詳しく、
      そちらの話も弾んでいましたが、
      話題はどんどん日本のことに。
       
      彼は日本が好きで好きで、
      日本に16年間も住んでいたのです。
      あるとき旅していて偶然に泊まった宿が、
      谷崎純一郎の小説に出て来る宿だと気付き、
      有頂天になったそうです。
       
      それほどの日本好きに質問されました。
      大和言葉のオリジンは何だと思う?って。
      なぜ漢字は違うけど同じ発音の言葉があるのかな?
      なぜこんな言い方があるの?
       
      たとえば
      ねこはねむる。
      さくらがさく。
       
      満面のハテナ?でその時は終わってしまいましたが、
      その後ずーっと私の頭の中にその会話があります。
       
      時々、これもそうだなと思ったのが、
       
      真、芯、信、神。
      思いは重い。
      在る、有る。
       
      息子が思いついたところで、
      「草が腐って臭い」

       
      など。

      音が同じ言葉には、何か関係があるのかなと。
       
      やまとことばのオリジンは言霊であり、
      ひとつひとつの音がエネルギーを表していた、
      と考えると、
      これは16、17世紀に考えられていた、
      惑星にはそれぞれ響きがあり、
      それを表そうとしたのがポリフォニー音楽である
      というのと通じるものがあるように思います。
       
      そんな音(おん)について
      つれづれなるままに
      思いをめぐらさずにはいられない、
      ふたりの芸術的なオトコ達とのひと時でした。






       
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