チョコとビールのおいしいベルギーに住んでウン十年。
ガンバをかついで旅することの多い日々。
I'm sorry, it's only in japanese...
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只今、学年末試験の6月です。

 

高2の娘の試験はすべて口答試験。

英語、数学、哲学、地理、国語。。。。

 

確かに、ちゃんと頭で整理されていると、口で説明できます。

でも、思ってもいない質問に出くわしても、

何かしゃべらなくちゃいけない。

 

娘はフランス語の先生に、

自分の話していることが確かだと信じて話しなさい、

と言われたそうです。

 

ギリシャ時代から綿々と続く弁論法。

人を説得するために、とことんスピーチする。

それが、今でもこういう形で受け継がれているんだなあと、

なんだか感慨深く、

また、日本のやり方、考え方の違いを

改めて認識する機会になりました。

 

また、娘のようなムスメのガンバの試験があり、

そこで話題に上ったのが、

ヨーロッパ音楽を日本人がヨーロッパで勉強する際に氣づく

ヨーロッパ人と日本人の違い。

 

ヨーロッパ人には、自分をまず主張する、

そして人を説得するという文化があり、

日本人には、ヒエラルキーを重視した上で、

まず相手の意見を受け入れる文化がある。

 

それ故に起こる会話の運び方の違いに、

語学力とはまた別の苦労をすることが多々あります。

 

静かで感性を研ぎすませてそこに在ることが、

違和感をもたらすこともあります。

 

隣国がすぐそこに陸続きであるのですから、

主張しなくては理解しあえなかったというヨーロッパの歴史。

 

しかし最近では、ヨーロッパ人が日本人気質を

不可欠と感じる向きもあります。

たとえば、フランスのレストランの厨房では

日本人の細かく手早い作業が

不可欠になっていると言われています。

黙っていても、やることは速くてきちんとしている。

 

音楽の世界でも、自己主張と自己主張のヨーロッパ人の間で、

それをうまく受け止めつつ全体をまとめたり、

または中和したりしている日本人が

あちこちで活躍しています。

それは、ソリストとして名を馳せている日本人とは、

ひと味違った音楽家達です。

 

また、相手を受け入れているうちに

氣がついたら自分の心の在処を随分と譲ってしまい、

自分を取り戻すために離婚に至る国際結婚も多々あります。

 

相互理解への入り口は

主張と受容、と真逆に位置していますが、

目指すゴールは同じ、尊重と調和ではないでしょうか。

 

以前、フランス人達といっしょに日本で演奏ツアーした時、

日本人のおもてなしに彼らは、

自分たちは野蛮だなあ、としきりに恐縮していましたが、

その彼らが日本人のおもてなしを受け取る時の

感性の細やかさを見ていたら、

到達する地点は同じであると強く感じました。

 

その話を、チュニジア在住のフランス人にした時に、

人は、あるレベルからは同じ高さに上っていく、

というようなことを言っていました。

 

自己主張だけでは理解しあえない昨今の世界事情です。

また受容だけでも理解してもらえません。

 

その先に在る到達点に向かって、

自分なりの進み方をするということに自信を持つことが

大事なのかもしれないと思わせられた、

 

娘たちの試験でした。

 

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